交流戦序盤、DeNAの本拠地での試合が5月30日までに2度雨天中止となりました。レギュラーシーズン再開までに交流戦全日程を終了しなければいけないため、これ以降、さらなる悪天候があれば、「予備日にダブルヘッダー開催も」というニュースを目にしましたが、ダブルヘッダー開催にはどのようなルールがあるのですか。 順当に日程を消化したチームにとっては残すところ最終の6カード目だけとなった6月14日終了時点で、ダブルヘッダーの予定はありません。もし悪天候が続き、DeNAに限らず、ダブルヘッダー開催となれば、1998年10月10日の横浜-
中日戦以来の、約20年ぶりの“珍事”となるところでした。
ダブルヘッダーについては両リーグのアグリーメントにも記載がありますが、いずれも野球規則4.08に基づいています。ここにはさまざまな決まりがありますが、第1試合と第2試合の試合間隔については(C)にこのように定められています。
「ダブルヘッダーの第2試合は、第1試合の終了20分後に開始する。ただし、この2試合の間にこれ以上の時間(30分を超えないこと)を必要とするときは、第1試合終了時に、球審はその旨を宣告して相手チームの監督に通告しなければならない」 日本のプロ野球におけるダブルヘッダーといえば、近鉄が涙をのんだ“10.19”と、翌年にその近鉄が優勝を大きく引き寄せた“10.12”が印象深いのではないでしょうか。2つ勝てばリーグ優勝の近鉄が敵地・川崎球場で
ロッテと戦った88年10月19日のダブルヘッダー(最終戦。第2試合引き分けで優勝逃す)は、第1試合終了の23分後に第2試合開始。翌89年10月12日に敵地・
西武球場で西武と戦ったダブルヘッダー(近鉄2連勝。2日後の14日に優勝)も、同じく第1試合終了の23分後に第2試合が始まっています。[文責=編集部]