韓国・機張で行われたU-18ワールドカップで、日本代表が9月2日に1次ラウンド・台湾戦を戦ったときのことです。日本が先制をしましたが、1対3と逆転された5回終了後に雨が激しくなり、1時間以上の中断の末、降雨コールド負けを喫しました。日本代表を率いる永田裕治監督は「国際ルールですので、致し方ないということで納得して、こういう形に……」と話していましたが、日本ではコールドゲームの規定はどのようになっているのですか。 コールドゲームについては野球規則の定義14に
「どのような理由にせよ、球審が打ち切りを命じたゲームである」とあり、“正式試合”を定めた野球規則7.01(c)にも以下の記述があります。
「(c)球審によって打ち切りを命じられた試合(コールドゲーム)が次に該当する場合、正式試合となる。 (1)5回の表裏を完了した後に、打ち切りを命じられた試合。(両チームの得点の数には関係がない) (2)5回表を終わった際、または5回裏の途中で打ち切りを命じられた試合で、ホームチームの得点がビジティングチームの得点より多いとき。 (3)5回裏の攻撃中にホームチームが得点して、ビジティングチームの得点と等しくなっているときに打ち切りを命じられた試合。」 U-18ワールドカップはWBSCが主催する国際大会ですので、野球規則に準じて行われており、今回のケースでは(1)が適用されたと考えられます。コールドゲームに関しては、例えば高校野球のある地域での公式戦では5回以降に10点差以上がついた場合、7回以降に7点差以上がついた場合に試合が打ち切られるように、所属する団体や大会などで独自のルールがある場合もあります。ただ、今回のU-18のケースは雨天による試合打ち切りで、同様の状況になれば日本でもコールドゲームとなることが多いと考えられます。[文責=編集部]