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よく分かる!ルール教室 / 元日本野球規則委員 千葉功

来夏の東京五輪出場チームはどのように決めている?

 

11月2日から17日までの間に行われているプレミア12は、来年の夏に行われる東京五輪の出場権がかかっていると聞きました。また、話によるとすでにほかにも予選を兼ねた大会があるとか。オリンピックの出場チームを決める方法がよく分かりません。どのように決めているのですか。

 2008年の北京オリンピック以来の野球競技の復活で、決定方法は前回とは大きく異なります。今回は質問の通り、11月17日まで行われるプレミア12も五輪予選を兼ねていますが、ごく一部。非常に複雑な仕組みになっているので、解説しましょう。

 まず、東京オリンピックは6カ国・地域で行われます。開催国の日本は予選免除で出場が決まっていますから、残りは5枠。4つの大会で5枠を決めることとなっています。

【1】アフリカ・ヨーロッパ予選
[1枠/イスラエル決定]=9月18日から22日までイタリアで開催され、今年のヨーロッパ選手権大会の上位5チームと、アフリカ野球選手権大会の優勝チームの計6チーム(イスラエル、オランダ、チェコ、イタリア、スペイン、南アフリカ)が参加。

【2】プレミア12
[2枠]=アジア・オセアニア大陸の上位1チーム(日本を除く)と、アメリカ大陸の上位1チームが出場権を獲得。

【3】アメリカ大陸予選
[1枠]=20年3月にアメリカ・アリゾナで開催され、プレミア12で出場権を逃したアメリカ大陸の6チームと、パンアメリカン大会2019の上位2チームの計8チームが参加。

【4】インターコンチネンタル予選
[1枠]=来年3月に台湾で開催され、10月に行われたアジア選手権敗退上位2チーム(出場権獲得決定チームは除く)、アフリカ・ヨーロッパ選手権の2位(=オランダ)、アメリカ大陸予選の2位、3位、オセアニア予選の優勝チームの計6チームが出場。

【4】は事実上の最終予選で、来年の3月までに全出場チームが決まります。[文責=編集部]
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元日本野球規則委員・千葉功による野球ルールコラム。

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