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よく分かる!ルール教室 / 元日本野球規則委員 千葉功

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年は特別ルールが採用された。21年はどうなる予定?

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、特別ルールの中で行われた2020年シーズンですが、21年はどのようになる予定ですか? 元に戻るのでしょうか。

 日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が11月9日に行われ、NPB側から選手会に対し、新型コロナウイルスの影響を考慮して今季導入された一軍枠の拡大などの“特別ルール”について、2021年シーズンも継続する方針であることが報告されたようです(決定ではない)。

 20年は、新型コロナウイルスの感染拡大による選手への影響を踏まえ、選手に対する負担軽減を目的に、従来よりも一軍枠や外国人枠を拡大する特別ルールを導入していました。具体的には一軍の試合に出場可能な出場登録選手は従来=29人→20年=31人、ベンチ入りは同じく25人→26人、外国人枠も同じく4人→5人(※ただし投手、野手それぞれ5人ずつは認められず、例えば一度投手4人、野手1人と登録すると、その後、組み合わせに制限あり)に拡大。選手会の発表によると、これらの特別ルールは来季も継続の予定と説明があったということです。

 選手が新型コロナウイルスに感染した場合、または感染疑いが発生した場合に一、二軍の入れ替えが幅広く可能になる特例も継続の見通しです。これらは通常のシーズンであれば登録抹消後、10日を経ないと再登録ができないルールとなっていますが、ウイルス感染または感染疑いの選手が出た場合、回復後、10日を経なくても再登録が可能で、抹消したばかりの別の選手を代替登録選手としてすぐに登録することも可能です。

 なお、今季は本来12回までの延長を10回打ち切りで行ってきましたが、こちらも今季と同様の扱いとなる見込みで、今後も話し合いは継続されるとのことです。[文責=編集部]
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元日本野球規則委員・千葉功による野球ルールコラム。

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