MLBとパートナーシップ契約を結んでいる米独立リーグ『アトランティック・リーグ』では、今季MLBのマイナーで導入される新ルールよりも、さらに大胆な新ルールがテストされるというニュースを耳にしました。どういう内容のものなのでしょうか。 前回まで3回に渡ってMLB・マイナーで今季より試験的に導入される新ルールについて紹介してきました。今回は米独立リーグで採用される新ルールについてです。
ちなみに、MLBとパートナーシップ契約を結ぶ『アトランティック・リーグ』は、投手に3人の打者との対戦を義務付ける
「ワンポイント禁止」や、自動的にストライクとボールを判定するシステム「ロボット審判」もテスト導入済みで、今季も継続されるのだそうです。
新たに採用されるルールの中で、最も驚かされるのは
「投手板とホームの距離を18.44メートルから18.75メートルに変更する」というものです。つまり、投手は従来よりもおよそ30センチ後ろに下がった位置から投球をすることになります。1893年に投本間の距離が定められてから、実に128年ぶりの改定となりますが、これらの狙いは近年、三振が増えているためで、打者のコンタクト率を上げ、インフィールド内に打球が飛ぶ確率を上げるための施策だということです。
30センチとはいえ、肉体的な負担も増すことになる投手たちからは大きな反発があることは必至。ただ、5月27日(日本時間28日)に開幕し、10月10日(同11日)までの間に、8チームがそれぞれ118試合ないし120試合を戦うことが予定される同リーグでの試験採用は決定しています。前半戦は18.44メートルで実施し、後半戦から18.75メートルに変更、それらのデータから効果を比較、検証し、今後の判断材料とするようです。
なお、先発投手が交代した時点でDHが解除される
「ダブルフックDH」も導入されるそうで、こちらも注目です。 [文責=編集部]