週刊ベースボールONLINE

伊原春樹の野球の真髄

追い風吹く東北球界で目を奪われた2選手

 

 今年は東北球界に追い風が吹いているのか――。高校野球では夏の甲子園で花巻東と日大山形がベスト4に進出し、プロ野球では楽天が初優勝に向けて進撃中だ。まず、その花巻東に目を奪われた選手がいた。156センチの二番打者、千葉翔太選手だ。鳴門との準々決勝、1安打に4四球と5度出塁し、さらに合計で41球も相手投手に投げさせる粘りが驚異的だった。

 彼の打席を見ていると、追い込まれると明らかに投手へのアプローチを変えていることが分かる。2ストライクまでは普通に打っているが、その後はバスターのような構えから臭いボールはカットし、四球での出塁に狙いを定める。何球もしつこいくらいにファウルとするから、相手投手は根負けしてしまうのだろう。このカット打法を禁止された準決勝では本領を発揮できなかったが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング