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伊原春樹の野球の真髄

日本で成長したバレンティンの本塁打量産は必然

 

 本稿締め切り時点(9月5日)で52本塁打。果たして、本誌発売日までにバレンティン(ヤクルト)はどれだけ本塁打を積み重ねているだろうか。もし、王貞治ソフトバンク球団会長、ローズ(元近鉄ほか)、カブレラ(元西武ほか)が保持していたシーズン本塁打記録である55本塁打を超えていたら、素直に「おめでとう」という言葉を掛けてあげたい。

 バレンティンが50本塁打を超え、周辺が騒がしくなったころ、解せない意見を目にした。野村克也氏(元楽天監督ほか)が「メジャーのお払い箱が、王の記録を破るなんて。日本の恥だよ。破られるなら日本人に破ってほしかった」とぼやいたというのだ。大先輩に対して失礼かもしれないが、私の意見を述べさせてもらうと、バレンティンの成長には目覚ましいものがあるということだ。

 日本にやってきて3年目。「メジャーと違って、日本では捕手が配球を決めている。そこを研究しているよ」と本人が語っているが・・・

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伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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