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伊原春樹コラム

チーム浮沈のカギを握るのは新外国人、新人らだ

 

 メジャー通算122本塁打のバッティングはダテじゃない。3月27日のヤクルト戦(神宮)。8回表に1点を勝ち越された直後、巨人の新外国人・ギャレットが無死一塁から逆転の決勝2ランを右翼席へ運んだ。1ボール1ストライクからの3球目、秋吉亮が投じた真ん中直球の失投を見逃さずに叩いた一打。キャンプに臨時コーチで訪れていたゴジ(松井秀喜)と話したとき、「若いころの鋭いスイングはないけど、そこそこやると思いますよ」と語っていたとおり、素晴らしい弧を描く打球を飛ばした。強引な打撃をするわけでもなく、失投を確実に仕留めるスタイルが光った。

来日第1号が逆転2ランとなったギャレット。「非常に気持ちいい」と笑みを浮かべた/写真=小山真司



 堤辰佳GMはギャレットを獲得する際、「性格の調査もした」と語っていたが、日本球界を見下すことなく、なじもうと心掛けているだろうから、今後も期待が持てる。内角を執拗に攻めてくるなど、各球団が“ギャレット封じ”に血眼になってくるだろうが、それにどう対処していくかしっかりと見ていきたい。

 巨人で言えばギャレットのほかに、ロッテから移籍してきたクルーズも開幕第2戦で3ランを放つなど十分に戦力となっているが、こういった新外国人、または新人といった新戦力がどれだけ働くかにチームの浮沈は大きくかかっている。新しい顔ぶれが新風を吹かせばチーム力が上がるのは当然だが、さらに自然と雰囲気が良くなるものなのだ。

 そういった意味で今年、楽しみな新顔は多い・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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