東京では桜も散ってきたが、3月末に開幕したプロ野球はますます熱気を帯びてきている。プロ野球だけではない。大学野球も4月9日には東京六大学リーグが幕を開け、それより一足早い5日には東都大学リーグも熱戦の火ぶたが切って落とされた。
私が東都大学リーグで注目しているのは2012年秋以来の一部復帰となった東洋大だ。この名門を率いるのは私と同級生の高橋昭雄監督。学生時代も東洋大でプレーしていた高橋監督と、芝浦工大のユニフォームにソデを通していた私は東都大学リーグで戦った仲でもある。高橋監督は大学卒業後、日産自動車に進んで選手としてプレーするも在籍は1年のみ。1972年春に23歳の若さで東洋大の監督となった。76、78年秋に
松沼雅之(元
西武)の活躍で2度、優勝を飾ったが、そのあたりから一部で戦う基盤が出来上がった。
07年春から戦後史上初の5季連続優勝を成し遂げると、11年春には16度目のリーグV。しかし、その後、チームは低迷して12年秋に入れ替え戦で敗れて二部へ。6季、屈辱のシーズンを過ごしたが、昨秋の入れ替え戦で駒大を下して一部へと復帰を果たしていた。
さて、私は東洋大の開幕となる5日の専大戦に足を運んだが、先発の石倉嵩也の名を見て目を疑った・・・
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