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伊原春樹コラム

チームの行方を左右する外国人。開幕前の低評価を覆した中日にはビシエドがいる

 

セ単独1位となる13号決勝アーチを放ったビシエド。お立ち台でインタビュアーから「明日も打ってくれるかな?」と聞かれ、日本語で「イイトモ!」と答えた/写真=毛受亮介


 大きな弾道を描いた打球がナゴヤドームの右翼席へ吸い込まれていった。5月14日の中日広島。5対5の同点で迎えた8回裏、先頭で打席に入った竜の四番・ビシエドがジャクソンの投じた初球、外角高め150キロのストレートをジャストミート。13号決勝本塁打で試合を決めた(6対5)。

 開幕から1カ月半以上が経ち、どのチームも40試合近くを消化したが、開幕前の予想どおりの戦いをしているチーム、またその逆と、それぞれだ。その後者の筆頭が中日だろう。18日現在、21勝19敗3分け、勝率.525で2位。私も予想では下位にしてしまったが、混戦セ・リーグで存在感を発揮している。

 中日躍進の大きな要因は新外国人ビシエドの活躍だろう。ここまで打率.308、13本塁打、33打点。四番として期待以上の働きを見せている。キャンプで谷繁元信監督が「四番を任せます。やってくれます」と力強く話していたが、ここまでチームをけん引してくれるとは。

 ビシエドのバッティングで素晴らしい点は・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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