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伊原春樹コラム

全力疾走、ベースカバー、バックアップ、そして大きな声を出してゼスチャー。誰でもできることはしっかりとやらなければいけない

 

 風薫る新緑の季節――。5月21日に「第13回住協カップWCC西部チャレンジクラシック」という中学軟式野球大会の決勝が行われ、私はプレゼンターとして出席した。4月29日に開幕した同大会は住協グループが青少年育成のために主催し、埼玉県西部地区の中学校48チームが参加。決勝のカードは飯能市立西中学校と入間市立野田中学校の一戦となった。

 この試合、8対1で飯能市立西中が勝ち、頂点に立ったのだが、試合を見ていて気になるプレーが何点か出てきた。まず、入間市立野田中の守り。一死二、三塁、2ボール2ストライクで打者が空振り三振に倒れたが、捕手は投球を前に落として、打者が振り逃げで一塁へ走った。捕手は三走が前へ出過ぎたため、三塁へ送球して三本間の挟殺プレーに。捕手は三走を追い込んだが結局、三塁へ戻り、今度は二塁へ戻る二走を刺そうと試みた。しかし、二塁のバックアップは誰もいない。結局、内野のほかの選手、そして中堅手も挟殺プレーに参加して、右翼手は定位置で見ているだけだった。一死満塁となって、ピンチが続いた入間市立野田中はタイムリーで追加点を許してしまった。

 さらに・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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