週刊ベースボールONLINE

伊原春樹コラム

衰えることないバッティング技術。日米通算であってもイチローが世界一であることは間違いない!

 

現地時間6月17日、本拠地マーリンズパークで試合前に日米通算4257安打を祝福するセレモニーが行われ、記録達成時に実際に使用された二塁ベースがヒル球団編成本部長[右]から渡された/写真=Getty Images


 記者会見では、まったく興奮することなく、淡々と報道陣の質問に答えるイチロー(マーリンズ)がいた。落ち着いてはいるが、時にユーモアを交えながら話す姿にはさわやかさも感じた。

 現地時間6月15日、パドレス戦(ペトコ・パーク)の9回、イチローが右翼線へ二塁打。ピート・ローズ(レッズほか)が保持していたメジャー・リーグの通算最多4256安打を背番号51が日米通算で抜き去った。「ここにゴールを設定したことがないので、実はそんなに大きなことという感じはまったくしていない」という言葉にも感心したが、「チームメートだったり、ファンの方だったり、ああいう反応をしてもらえるとすごくうれしかった」と周囲の喜びに目を配るのもイチローらしい。

 1994年、プロ3年目に振り子打法を駆使して210安打を放った。当時の年間最多安打をマークしたわけだが、そこから日本球界で7年連続首位打者の偉業。あのころ私は西武でコーチを務めていたが試合前、自軍の選手の多くがイチローの打撃練習を常にダグアウトから真剣な表情で見つめていたのを思い出す・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング