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伊原春樹コラム

佳境に入ったペナントレース。1つのプレーがチームの命運を分けるだけに、審判の判定も、より的確にしてもらいたい

 

判定を巡って一塁塁審に抗議して退場となったオリックス佐竹学コーチ/写真=神山陽平


 9月となり、ペナントレースも佳境に入った。セ・リーグでは広島が圧倒的な強さを見せ、優勝へ着実にカウントダウン。一方、パ・リーグの優勝争いはソフトバンク日本ハムのマッチレースとなり、最後まで目の離せない状況だ。クライマックスシリーズ出場を懸けた3位のイスを巡る争いも熾烈を極めている。一つのプレーがチームの命運を分け、その重みは序盤以上だ。しかし、それを判定する審判にミスが目立ち、興趣をそいでいるのが非常に気になる。

 例えば8月30日のロッテ対オリックス[QVCマリン]。5回表無死からオリックスの若月健矢が三ゴロを放ち、三塁手から一塁へ送球され判定はアウト。だが、佐竹学一塁ベースコーチは一塁手の足がベースから離れていたと猛抗議。一塁塁審に詰め寄って、故意に体に触れたとして退場を宣告された。佐竹コーチは普段温厚で、非常に紳士的な人間だ。それがそこまで猛抗議するとはよほどセーフの確信があったのだろう。また、テレビ画面を通じて見ると明らかに一塁手の足はベースから離れている。

 一塁塁審はだいたい目で走者の足を見ていて・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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