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伊原春樹コラム

短期決戦ではミスは許されない。勝負どころではバッテリーもベストボールを選択すべき

 

クライマックスシリーズの初戦、巨人バッテリーは6回にチェンジアップで筒香に逆転2ランを浴びてしまった/写真=大泉謙也


 一体、どのチームが日本一に輝くのか。2016年シーズンの頂点に立つための戦い、ポストシーズンが始まった。クライマックスシリーズファーストステージは2戦先勝。短期決戦の戦いが、繰り広げられるわけだが当然、ミスが許されない。シーズンよりも一投一打の重みが増すことになる。言い換えれば、すべてのプレーを、徹底して行わなければならないということだ。

 巨人とDeNAの決戦でも、それが明暗を分けたと言える。まず、10月8日の初戦[東京ドーム]。5回裏に阿部慎之助のタイムリーで巨人が2対1と勝ち越して迎えた6回表。二死から先発のマイコラスがロペスに左前打を浴びて、打席には四番の筒香嘉智を迎えた。1点リードの二死一塁。ここで巨人バッテリーが絶対に避けなければいけないのは一発を浴びて逆転を許すことである。

 マイコラスも慎重に攻め、カウント3ボール1ストライクとボール先行。こうなったら歩かせて、次打者の宮崎敏郎と勝負してもいい場面である。筒香と宮崎の力関係を考えても、それは当然の策だろう。しかし・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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