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伊原春樹コラム

最悪の状況に立っているロッテ。浮上へは1球に全力を尽くすしかない

 

西武に1対5で敗れ、8連敗となったロッテ/写真=内田孝治


 5月18日の西武戦[ZOZOマリン]に敗れて8連敗。39試合終了時点で9勝29敗1分け、勝率はわずか.237。5位・日本ハムにも6ゲーム差と断トツの最下位に沈んでいるのがロッテだ。打率.190、得点100、防御率4.78、失点198、本塁打19、盗塁6など、ほとんどの成績も12球団ワーストと目を覆いたくなる状況だ。伊東勤監督も選手を頻繁に入れ替えるなど、手を打っているが結果に表れない。完全なる力負けが続いている。

 勝てない要因はやはり選手層の薄さだろう。投手で言えば涌井秀章と並ぶ先発の軸だった石川歩がWBCに出場した影響があったのか、開幕当初から不調をかこった。3連敗を喫して二軍調整へ。それに代わる投手が出てこない。先発転向した西野勇士も球威不足で思うようなピッチングができていない。さらに益田直也もリードを保つことができずに失敗を繰り返し、クローザー失格の烙印を押された。投手陣には四球の多さも目立つ。打者を歩かせて、そこから失点するパターンも多い。基本的な能力の低さを露呈しているだけに厳しい状況だ。

 打者はまずデスパイネ(現ソフトバンク)が抜けた穴を埋めることができなかったのが痛い。ダフィー、パラデスの新外国人に期待が集まったが、日本の野球に対応できずに力を発揮することができない。投手にとって、まったく怖くない打者となってしまっている。さらに昨年の首位打者、角中勝也もケガで登録を抹消された。

 一時は四番を鈴木大地が務めるほどの惨状だ。井口資仁福浦和也も四番に入ったが・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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