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伊原春樹コラム

伊原春樹コラム「矢野燿大監督の行動には監督の資質を疑う。代打策に見たソフトバンクの“本気”モード」

 

満塁本塁打を放ち、ホームに生還した長谷川(左から3人目)。しびれる場面で真価を発揮した(写真=宮原和也)


 新型コロナウイルス感染拡大のため、異例づくめのシーズンとなった2020年。当初は無観客で公式戦が行われた。観客がいなく、声援が起こらない球場でプレー時の音に、あらためて耳を奪われたファンも多かったのではないか。バットにボールが当たったときの打球音、走っているときのスパイクの音、投球をキャッチしたときのキャッチャーミットが鳴る音、クロスプレーの際のスライディングの音……。満員の観客下のプレーでは聞こえなかった音は新鮮であり、迫力もファンに伝わったのは間違いない。

 ただ、NPB、球団含めて、感染対策に努め、観客を入れてのプレーができるようになったのは非常に良かったことだ。このまま何事もなく、シーズンが進んでほしいと思っていたところで、9月下旬に阪神の選手が“球団の規則”違反が発覚した。「最大4人」「同ポジションを控える」という内規を破り会食を行い、7人の新型コロナウイルス感染が確認された。

 責任を取って揚塩健治球団社長が今季終了後の12月1日付で辞任することになったが、事態はそれだけにとどまらない。一部夕刊紙で矢野燿大監督も内規を上回る人数で会食をしていたと報道された。球団もこれを認め、「事前に球団本部の責任者が相談を受け、監督のチームマネジメント、チーム力強化に資する内容として判断したため、球団として許可を出しました」との談話を出したが、いかがなものか。

 各球団が感染者を出さないように・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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