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伊原春樹コラム

2018年夏の甲子園の主役が成長。“重さ”を感じる吉田輝星のストレート

 

今季はリリーフとして勝利に貢献している吉田[写真=高原由佳]


 新庄剛志監督ことBIGBOSSが率いる日本ハムで今季、成長したピッチングを見せているのが4年目の吉田輝星だ。今季初登板は先発だった。開幕3戦目、3月27日のソフトバンク戦(PayPayドーム)でマウンドに上がったが、4回3失点で降板していた。その後はリリーフに配置転換。6月5日の阪神戦(甲子園)で先発したが、それ以外の20試合でリリーフ登板し、9試合連続無失点をマークするなど力強いピッチングを見せている。通算では防御率4.06だが、リリーフでは2.63だ。

 吉田は2018年夏の甲子園で全国の野球ファンに強烈にアピールした。金足農高のエースとして1回戦・鹿児島実高、2回戦・大垣日大高、3回戦・横浜高、準々決勝・近江高、準決勝・日大三高と強豪を次々に撃破。決勝戦で大阪桐蔭高に敗れたが、秋田県大会から夏の甲子園準決勝まで10試合連続完投勝利をマーク。前評判の高くなかった公立校を準優勝に導き、“金足旋風”を巻き起こして高校球界の主役になった。

 同年秋のドラフトで日本ハムに1位指名され入団。プロ1年目の19年6月12日の広島戦(札幌ドーム)でプロ初登板初先発初勝利と鮮烈なデビューを飾ったが、その後は打ち込まれる試合が続き、4試合登板で1勝3敗、防御率12.27。2年目以降も一軍に定着できなかったが、今季はストレートの質が向上したように思う。入団当初はボールが“素直”な感じだったが・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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