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伊原春樹コラム

伊原春樹コラム「104年ぶりの偉業を達成した大谷翔平。『二刀流』がメジャーで記録をさらに積むために必要なこと」

 

ベーブ・ルース以来、104年ぶりの偉業を達成した大谷[写真=Getty Images]


 エンゼルスの大谷翔平が8月9日(日本時間10日)のアスレチックス戦で10勝目を手にし、104年ぶりとなる同一シーズンの「2ケタ勝利&2ケタ本塁打」を達成した。ベーブ・ルース以来の偉業となるが、大谷は日本ハム時代の2014年、16年の2回、同記録を成し遂げている。大谷は「単純に2つやっている人がいなかったっていうだけかと思うので。もしかしたらそれが当たり前になってくればもっと普通の数字になるのかもしれない」と偉業に関してクールにコメントしていたが、とは言え誰でもできることではないのは間違いないだろう。

 大谷と言えば、私の脳裏に焼き付いているのは日本ハム時代のピッチングだ。14年5月13日、西武戦でプロ初完封勝利を挙げたが、そのとき私は監督として西武を率いていた。その日の舞台は函館の千代台公園野球場。ちょうど当日、球場入りするとセンターからホーム方向へ強い風が吹いていた。投手にとって追い風となり、大谷のストレートの威力が増すのではと嫌な予感がしたが、それが的中。西武打線は初回に四球、ボークなどで一死一、三塁のチャンスに得点できないと、その後は抑え込まれる。大谷は・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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