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伊原春樹コラム

伊原春樹コラム「監督通算524勝の名将が逝去 野球に対して負けず嫌いだった高橋昭雄・東洋大前監督」

 

最後の試合となった17年秋明治神宮大会準決勝、日体大戦の試合後[写真=BBM]


 東都大学リーグで東洋大を46年間率い、前人未到の監督通算542勝を挙げた高橋昭雄前監督が9月7日、敗血症のため群馬県内の病院で亡くなった。74歳だった。1948年6月に埼玉県で生まれた高橋前監督。私は早生まれだったが、同じ年に生まれた“同年代”だ。大宮工高から東洋大へ進学した高橋前監督。私は同じ東都大学リーグの芝浦工大でプレーしていたが、そこで知り合った。両大学ともグラウンドは埼玉県内にあり、休みの日に大宮の街中でばったり出くわすこともあった。意気投合して、今日まで友人としての付き合いが続いてきた。

 高橋前監督は東洋大では捕手として活躍。卒業後は日産自動車に進んだが、社会人1年目の秋に母校から監督の誘いを受け、72年2月に就任した。戦国東都において23歳の若さでチームを率いることになった。2007年春からリーグ5連覇。08年は春秋リーグ、全日本大学選手権、明治神宮大会を制して「4冠」を成し遂げるなど、リーグ戦通算18度の優勝、6度の日本一に輝いた。ただ、栄光ばかりではない。12年秋には二部降格も経験。しかし・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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