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伊原春樹コラム

伊原春樹コラム「西武・内海哲也が引退セレモニー。絶対に練習で手を抜かない男。巨人時代の忘れられない投球」

 

引退セレモニーで手を振る内海[写真=高塩隆]


 時折、サインに首を振りながら5球、ストレートを投げ込んだ。9月19日の楽天戦(ベルーナ)、引退試合で先発マウンドに臨んだ西武内海哲也山崎剛を二ゴロに仕留めたが、球速は初球から137キロ、135キロ、138キロ、137キロ、139キロ。あのころと変わらぬスピードで打者と対峙した内海がいた。

 私は2007年から4年間、巨人のヘッドコーチを務めたが、そのとき先発陣をけん引していたのが内海だった。球速は140キロに満たない。しかし、大きく曲がるカーブ(スライダー)、チェンジアップをコーナーへ巧みに制球。緩急をうまく使いストレートを速く見せ、度胸満点に右打者の懐にもズバッとクロスファイヤーを決める投球が印象的だった。

 練習態度も忘れられない。キャンプでも常に先頭に立って・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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