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伊原春樹コラム

伊原春樹コラム「北山亘基が9回一死まで“ノーノー”の快投 すり足フォームでピッチングが安定 帽子のつばをしっかり押し曲げていれば!?」

 

あわやノーヒットノーランの快投を見せた北山[右は新庄監督。写真=兼村竜介]


 惜しくも大記録を逃したが、素晴らしいピッチングを見せた。6月19日、巨人との交流戦(東京ドーム)で先発した北山亘基(日本ハム)だ。最速155キロのストレートを軸にフォーク、カットボールを織り交ぜてアウトを重ねていく。巨人打線は力強いストレートに押され、なかなか対応できない。さらに、コントロールも抜群。ストライク先行のピッチングで常に投手有利のカウントで勝負を進めていた。

 2022年に京産大からドラフト8位で日本ハムに入団した北山。1年目は就任1年目の新庄剛志監督によって開幕投手に抜てきされ、その後は守護神、セットアッパーを任されてチーム最多の55試合に登板を果たす。2年目は主に先発で14試合登板し、6勝5敗、防御率3.41。しかし、制球力に課題があったため、それを解消するべく投げる際に上げていた左足を、すり足に近い形に変更した。軸をしっかり保った中で、投げたい方向にしっかり重心移動できるようになり、球の力強さを保ったまま制球力も安定するようになった。

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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