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梨田昌孝コラム

第6回 絶好調の打者を完璧に仕留める圧巻の三球三振

 

 今回は6月15日のソフトバンク巨人(ヤフオクドーム)から取り上げたいと思います。巨人が1回に一挙4点を先行しました。ここから菅野智之投手が交流戦優勝を果たした好調の打線相手に、広い球場で快投を始めます。

 特筆すべきは4回でした。先頭の内川聖一選手に二塁打を浴び、初めて得点圏に走者を背負い、続く松田宣浩選手は二飛に仕留めましたが、次の長谷川勇也選手はリーグトップの打率です。どう攻めるのか、注目して見ていました。

 初球は内角にカットボールで見逃しストライクを奪います。これは打っても安打にはならないと思わせるほど、絶妙のコースに決まっていました。

 2球目も内角、今度は直球でファウルとしました。巧みなバットコントロールを誇る長谷川選手でさえ、ファウルにするのがやっとのボールでした。

 3球目、それまでの2球連続の内角で打者への意識付けは十分にできていました。阿部慎之助捕手の構えたミットは・・・

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梨田昌孝の戦術眼2013

梨田昌孝の戦術眼2013

2球団の監督として優勝経験を持つ名将・梨田昌孝の試合回顧コラム。

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