週刊ベースボールONLINE

旬な選手に聞く!

ソフトバンク・千賀滉大「空振りを取れる要因は…」

 

投げるたびにその存在感は高まるばかりだ。昨年の開幕までは育成契約だった。それが今季は、開幕一軍に抜擢されると、初登板となった西武戦で失点して以降は、18試合連続無失点(5月19日現在)。敗戦処理だった役割は勝ち試合の終盤を任されるまでに飛躍した。弱冠・20歳、千賀滉大が描いた上昇の軌跡。
取材・構成=菊池仁志、写真=湯浅芳昭

“消える”魔球


150キロをゆうに超えるストレート、受ける細川亨が「消える」と驚いた落差の大きなフォークを武器に、5月19日現在、奪三振率は驚異の13.68。4月17日の楽天戦(Kスタ宮城)では1イニング4奪三振をマークした。3月31日の西武戦から4月23日の日本ハム戦にかけては打者33人連続無安打の快投。加えて、点を取られない。連続試合無失点は18に伸び、今では勝ち試合の大事な局面を任される。与四死球も少なく、その安定感はチームでも随一だ。

 三振は狙って取っているということではありませんが、僕の武器の一つですし、取れると自分が楽になりますね。あっ、1イニング4奪三振の最後のジョーンズ(楽天)だけは狙いました。ただ、4個目だから狙ったのではなく、ピンチだったから狙っただけのことです。

 空振りを取れる要因ですか?昨季と比べてフォークの落ちが良くなったことはあると思います。意識したのは、フォームの部分です。体の左サイドの開きを抑えるようにしたら、フォークがストンと落ちるようになりました。昨年までも30球に1球くらいは納得のいく落ち方をしていたんですが、今季はこの精度が上がりましたね。「開き」の感覚をつかんだことが、そのほかの部分でも役に立っていることがあります。たまに、右バッターのアウトローに引っ掛けてしまったり、高めに抜けてしまったりすることがあるんですが、この場合も「開き」のタイミングが原因になっているんです。そこを意識することでフォームの修正ができますから、試合のなかでも対応できます。球種としてはスライダーとカーブも投げますが、腕を強く振るようになった分、カーブは制球が難しくなりました。投げる割合も減っていると思います。

受ける細川も千賀のストレート、フォークが描く球筋を高く評価している



 メンタルな部分では“慣れ”が大きいです。一軍の雰囲気、一軍のバッターと戦うということに関する慣れです。フォークは別として、それ以外は技術的に変わったというものは自分では感じていませんから。昨年、一軍で2試合に先発させてもらいましたが(2試合とも5回もたずにKO)、いいところに投げないといけないという意識が強くて、ストライクが入らなくなったりもしました。自分のことで精いっぱいでバッターと戦えずに終わってしまった感じです。

 その点、今年は開幕してすぐこそ、絶対にゼロで抑えてやろうという意識もありましたが、今はその意識が随分と薄まり、自分ができるピッチングを格好つけることなくやればいいと割り切れています。任される局面も、厳しいところが増えていますけど、その意識は変えないようにしたいですね・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後14日間無料
ドコモSPモード決済、auかんたん決済限定

プレミアムサービスに登録すると、週刊ベースボールONLINEのすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

関連キーワード検索

POWER PUSH!! 2013 〜いま、アツすぎる男たち〜

週刊ベースボール編集部イチオシの旬な選手に話を聞く連載インタビュー。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング