プロ野球12球団の選手や監督・コーチに、毎週決まったお題について自由に語ってもらうコーナー。今週のお題は「新入部員のころ」です。 ロッテ・高濱卓也内野手
高濱卓也は高校時代に“言葉のカベ”にぶち当たった
実は僕、横浜高で初めての九州出身者だったんです。入学当時は地方出身ならではの悩みがありました。それは“言葉の壁”です。
入学したときは投手だったんですけど、ある日、筋肉痛で右肩が張ってたことがあったんです。コーチに「どこか痛いところでもあるのか?」と聞かれたので「こわってます」と答えたら「何!? 肩が壊れてるのか!」と驚かれてしまって……。出身の佐賀弁で筋肉痛のことを「こわる」っていうことを説明して何とか理解してもらえましたが、あやうく練習をさせてもらえなくなるところでした(笑)。
あのときは日本にいながら外国にいるようでした。僕のあとに九州から来た後輩たちは優秀な通訳(僕)がいたので、わりと言葉での苦労はなかったと思います。
写真=BBM