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「2チーム抜け出し3位以下4割めぐる混戦」のセ・リーグは最もつまらないシーズンのパターン。困った…

 

7月14日現在、セの最下位に沈む中畑DeNA。しかし、CS進出の可能性はまだある。下位に沈む他のチームも上位2チームを圧するつもりで戦ってほしい/写真=井田新輔


 セ.リーグの順位争いが妙なことになっている。いや、順位というより勝ち負けがおかしなことになっている、と言った方が正確か。

 7月14日現在で、巨人阪神の上位2チームは、いずれも2ケタの貯金。これに対し、3位以下の4チームは、すべて2ケタの借金。面白いのは、3位と6位のゲーム差はわずか2.5。巨人は6割台、阪神は6割に近い高勝率。3位以下は、すべてが4割台。

 この結果をもたらした大きな要因の1つは交流戦の存在なのだが、今後、下位4チームの中から、どこかが抜け出す可能性はもちろんあるが、下位同士で勝ったり負けたりを繰り返し、巨人、阪神も、いまのペースを崩さないとしたら、14日現在の勝率とほぼ同じものでペナントレースを終えることになる。

 セ.リーグの歴史で、こういうシーズンがあったかどうかを調べてみた。まず、3位のチームが勝率5割を切ったのは、63年阪神(.496)、66年阪神(.492)、74年ヤクルト(.488)、90年大洋(.492)、93年巨人(.492)、97年広島(.489)、05年横浜(.496)、06年ヤクルト(.490)、09年ヤクルト(.497)の9例。ほとんどが、あと1、2勝すれば5割に到達できる数字。今年のいまのように3位が4割ちょっとというシーズンはない。この9例の中で最下位でも4割台だったのは、63年、66年、74年、90年、93年、97年、05年、06年の8度。

 ここから言えるのは・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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