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月はビッグな契約とトレードに沸く月。史上ビッグ3は“別所強奪”、“長嶋巨人入団”、“山内-小山世紀のトレード”

 

1955年の対南海日本シリーズでMVPとなった巨人別所毅彦。これが最後の晴れ姿だった/写真=BBM


 早いものでもう12月だが、この月は、プロ野球にとって、ビッグ契約、ビッグトレードの時期だ。トレードは契約があって初めて成立するのだから、これもビッグ契約の1つ。先週に続いて契約にまつわる話を少々。

 プロ野球史を調べてみると、12月はファンを驚かす激動の1カ月だ。まず、48年12月1日、南海のエース別所昭(のち毅彦)が巨人に略奪されるように移籍。49年12月31日、阪神の主力5人がパ・リーグの新生球団、毎日に引き抜かれた。少し飛んで57年12月7日、立大・長嶋茂雄が巨人と正式契約。63年12月15日、阪神・小山正明と大毎・山内一弘との超大型トレード。さらに、64年12月23日、国鉄・金田正一がB級10年選手の権利を行使して巨人入団。68年12月1日、東京五輪の陸上100メートル走者の飯島秀雄が東京に入団。70年12月29日、いわゆる三角トレードで大洋・荒川堯ヤクルトに移籍入団。78年12月23日、金子鋭コミッショナーは元法大投手の江川卓は阪神と契約し、翌年のキャンプ前に巨人とトレードするよう“強い要望”を出す。86年12月23日、ロッテ落合博満中日4選手のトレードが成立。93年12月21日、その落合が、この年から認められたFA権を行使して巨人入り。しばらくは静かだった12月だが、02年12月19日、巨人・松井秀喜がFAでヤンキースと契約。まあ、いろんな契約、トレードがあった。松井の前に・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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