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岡江昇三郎

「最強打者」の評価が不変であるためには飛ぶボール使用は困る。「飛ぶ飛ばない」の難問を一挙に解決するのがメジャー使用球

 

“飛ばないボール”に戻っても本塁打を量産した巨人・青田こそ本当の最強打者


 今週号は、最強打者の大特集。「週べ」の「“レジェンド”たちに聞け!」に登場する打者の方々は、間違いなく最強打者に分類されるレジェンドたちだが、このところの飛び過ぎる統一球騒ぎで、打者の評価というのが揺らいでしまってはちょっと困ったことになる。

 ボールがよく飛べば、打者は助かるし、得をする。打撃成績が良くなるのはハッキリしているからだ。ただし、プロ野球の歴史という「打席」の中に、その打者を立たせてみると、ちょっと話は違ってくる。「アイツは、例の飛ぶボールの時代によく打った打者か。これはちょっと眉にツバをつけないとな」と、後年のプロ野球ファンは、その打者に敬意を表さず素通りしてしまう危険があるからだ。

 これが投手だとそうはならない。「飛ぶボールの時代に災難だったろうなあ」とむしろ同情され、反対に飛ばないボールの時代に投げた場合でも「いくら飛ばない時代でも、防御率1点台や200奪三振は立派なものだ。特に奪三振は、空振りか見逃しなのだから、飛ぶ飛ばないは、あまり関係ない。奪三振数だけは、絶対評価と言ってよい」と擁護してもらえる。

 これはちょっと不公平ではないか・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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