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東大が勝つ道は「ただひとつ」。それは、好投手の出現だ。
もちろん、言うはやすし…だが、81年の年間9勝を思い出せ!

 

81年春に早大を完封、5勝をマークした東大・大山投手。やればできるのだ


 5月3日の東京六大学野球春のリーグ戦、早大-東大1回戦で、東大は0対11で敗れ、ついに、71連敗。自らのリーグワースト記録を更新してしまった。この日のスコアで分かるように、今季の東大も「打たれる、打てない」のパターンにはまり込んでしまい、打つ手がない。しかも、この試合、3失策2暴投で「守れない」が加わっては“三重苦”だ。近年は、「守れない」の部分は、昔に比べれば、だいぶ改善されたのだが、今季は、逆戻り。

 50年近く東大の試合を見ている筆者は、東大が勝つのは、その投手力に対して相手校が「今季は手強いぞ」「東大に負けると、優勝戦線から脱落する」と、必要以上に警戒心を抱いて、バットがスムーズに出ない時だ、と考える。

 東大の投手が対戦校の打者を“金縛り”にして、勝ち星を重ねたのは、1981年である。『東京大学野球部90年史』(発行=一誠会)には、詳細な年表が付いているが、その81年のころには「1シーズン6勝は東大野球部史上最多、早・慶両校からの勝ち点も史上初」

「年間9勝(東大野球部史上最多)を挙げる」とあった。こんな時代もあったのである。この年のエースは・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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