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外国人選手のカタカナ表記のおかしさ、面白さ。
「タイ・カッブ」がなぜ「タイ・カップ」だったのか?「×ンボ」は「バンボ」でセーフ!?

 

 マーリンズのイチローが、日米通算で、あのタイ・カッブ(タイガースほか)の通算安打記録4191(歴代2位)を更新した。ところで、カッブだが、以前は「カッ“プ”」と表記されていた。「COBB」なのだから「プ」はどう考えてもおかしいのだが、「BB」のところをアメリカ人は飲み込むような感じで発音するので「プ」と聞こえたのかもしれない。

タイ・カッブは来日して野球指導したこともあり、日本とは案外縁がある。胸文字が「TOKYO」のユニフォームを着ている珍しい写真



 手元の『ルミナス英和辞典』(研究社)は、固有名詞の掲載が多いので便利なのだが、「COBB」を引いてみたら「……カップ(1886-1961)((米国プロ野球選手、強打者))」とあった。この辞典、発行は01年3月。そう古いものではない。しかし、表記は「カップ」。一般の表記が「カッブ」と改められたのは、ごく最近のようだ。発音記号を見ると「カブ」と「コブ」の中間のようなのだが、現代日本では「カッブ」で統一された。これは「カップ」が尾を引いているのだろうか。

 戦前のヤンキースの名左腕投手、レフティ・ゴーメッツは(34年の日米野球で来日)、「GOMEZ」だから「ゴメス」であるべきなのだが、なぜか・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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