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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「夏場対策」

 

睡眠はコンディションの基本。最低10時間睡眠で夏も快調


 夏が来た。

 私は冬より、夏が好きだ。冬はなんとも、寒い。寒いのはいかん。

 しかし、夏が好きな理由は暑い、寒いの“感覚”ではなく、“意識”の中にある。夏になると、ピッチャーはみなバテる。バッターにとって、夏は稼ぎ時なのだ。

 もちろん、バッターだって夏にはバテる。2月のキャンプからシーズンが始まり、ちょうど疲れも出てくるころ。だから、記録を残す選手は決まって夏場に強い。

 私は特に夏場対策というものはしなかったが、睡眠だけは常に気を使ってきた。「寝ることが一番」と信じて、若いころからよく寝ていたものだ。先輩たちにも「お前はよう寝るのう」と冷やかされっぱなしだった。最低10時間。放っておいたら、24時間寝続けると思う。

 睡眠は、食欲とつながっている。よく眠れていれば、食欲は自然と出てくる。十分な睡眠は、コンディションの基本である。

 われわれのころは、遠征時の宿泊先といえば旅館。今のように冷房などない時代だ・・・

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野村克也の本格野球論

野村克也の本格野球論

勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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