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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「サル年の選手」

 


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「組織はリーダーの力量以上に伸びない」を実感する監督人事


ヤクルト黄金時代のクローザー・高津。年男である彼には非常に助けられた[写真=BBM]



 年末から我が家でのんびり過ごしているうち、無事に新年が明けた。

 正直、今年のプロ野球界に何を期待してよいのか分からない。新シーズンに向けての楽しみはなく、むしろ心配事ばかりが募っていく。野球界の将来は大丈夫なのか。しかし、それは強いて言えばわれわれの世代の責任でもある。もちろん、私の野球に対する目が肥えたことも考慮に入れなければならないが、それを差し引いても、将来を憂いてしまう。

 何より「こいつを監督にしたい」「こいつに監督をやらせてみたい」という人材がいないのだ。監督、コーチの人材不足である。そこはオーナー、球団社長にも問題があると思う。何度も言うように「組織はリーダーの力量以上に伸びない」のだ。

 若松勉は引退後、しばらく評論家となって外から野球を見ていた。私のヤクルト監督時代、彼は打撃コーチとして現場へ復帰した。そのとき私は、相馬和夫社長にこう言われた。「若松君に、監督としての教育をしてほしい」。おかげで私もスムーズにチームをバトンタッチできたし、若松も監督として力を十二分に発揮することができた。その結果が、2001年の日本一だと思っている。

 一方、私が後年就任したチームでは、「次期監督は誰になるんですか?」と球団に聞いたら、「そんなことは気にせんでやってくれ」と言われてしまった。私は“監督”というバトンを渡す準備をしておきたかっただけなのだが、そんな想像はまったくしてくれなかったようだ。

 そういう面でも、ヤクルト球団、特に相馬社長とは良いご縁があったと思う。仕事においても家庭生活においても、環境が人を育てる。高いレベルの人との縁がどれだけあるかで、違いが出る。

 私は監督時代、ミーティングで選手たちに「なるべく一流の人と付き合え」と言ってきた。一流の人=成功者。そういった人からは、必ず得るものがある。例えば・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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