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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「大谷翔平の打撃」

 

体の開き防止のため常にスライダーをイメージ


9本塁打中、8本が中堅より左へのホームランとなっている大谷/写真=小山真司


 大谷翔平(日本ハム)の打球方向をスポーツニュースで見ていて、いつも不思議に思うことがある。

「またレフトか……」

 レフト方向への打球がほとんどなのだ。これはなぜだろう。一般的にホームランバッターは右打ちならレフト、大谷のように左打ちならライトへの打球が多い。逆方向への打球が多いホームランバッターとは、これも時代ゆえなのか。それとも大谷本人が、逆方向を狙って打っているのか。

 大谷がピッチャー兼任のため、同じピッチャーとして内角に厳しく攻めていない可能性はある。しかし、仮に外角中心に来ても、センター方向への大きな打球になるはずだ。

 同じ左バッターを例に挙げるなら、王貞治(元巨人)は、すべてライト方向への引っ張りだった。あるとき、王に「逆方向へは打たないのか」と聞いてみた・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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