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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「中日・谷繁監督休養」

 

キャッチャーには基礎、基本、応用の研修期間が必要だ


志半ばでユニフォームを脱いだ谷繁監督。充実した充電期間を送ってもらいたい/写真=大泉謙也


 中日谷繁元信監督が休養して、今日(原稿執筆時)で約2週間。森繁和ヘッドコーチが監督代行になったが、なかなか中日浮上のきっかけは見つからないようだ。

 キャッチャー出身の谷繁が監督に就任したとき、これは楽に戦えるなと思った。しかし、よくよく考えると谷繁は1989年、江の川(現・石見智翠館)高校からドラフト1位で横浜に入団。当時の古葉竹識監督は、谷繁を開幕一軍スタートさせたばかりか、この年フルで一軍帯同し、80試合に出場させている。

 キャッチャーは、グラウンドにおける監督である。覚えなければならないことが多岐にわたるため、研修期間が必要だ。私はヤクルト監督時代、大卒・社会人出の古田敦也にも1カ月の研修期間を設けた。というのも、私の最初の仕事が正捕手作りだったからだ。

 当時、ヤクルトの正捕手は秦真司。しかし私は、キャッチングがうまく、肩の強い古田を正捕手に抜擢しようと決めていた。古田にはその“研修期間”の間に、配球術を覚えてほしかった。だから、「1カ月間、試合中ブルペンに行かなくていいから、ずっと俺のそばにいろ」と命じたわけだ。ただし、これには後日談がある。秦のリードを見て我慢できなくなった私は、開幕3試合目あたりでギブアップ。「古田、いいからもうお前が行け」と言って、試合途中から古田をグラウンドへ送り出してしまった・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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