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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「宮本慎也」

 

野球を知り、礼節を知る宮本は名監督の資質あり


非力な打撃に磨きをかけ、2000安打も達成した宮本。旺盛な探究心は監督になっても生かされるはずだ/写真=BBM


 一部スポーツ紙で、西武次期監督候補に宮本慎也の名前が挙がった。すでに球団がオファーを出し、返答待ち、とまで報じられている。事の真偽はともかく、私は近い将来の“宮本監督”に期待する。彼なら、どの球団であろうが、いい監督になるだろう。

 監督、コーチになる人間は、礼儀を知っている。「礼に始まり、礼に終わる」のは、人として基本中の基本。しかし、今はそれすらできない人間が多い。宮本は2013年限りで現役を引退するとき、私の家まであいさつに来た。わざわざ家まで訪ねてきて礼を尽くしたのは、彼だけだ。言い換えれば、私はそれだけヘボ監督なのだろう。宮本以外は、私にまったく恩を感じなかったということだ。

 川上哲治(=巨人)さんは監督時代、「彼はよくなるよ」とある選手を褒め、「どうしてですか?」と記者に聞かれると、「彼は親孝行だから」と答えたという。川上さんが自分でその選手のことを調べたのかどうか、定かではない。しかし、私も「親孝行な選手は伸びる」という意見に賛成だ。“感謝”の“感”は、“感性”の“感”。つまり、“感じる”力につながる。「人間の最大の罪は鈍感である」は、トルストイの名言。私はこの言葉をよく使う。感じる力があるから、考える力も生まれる。考える力は変化、向上につながる。一流選手やチームの中心になるような選手は、まず例外なく・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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