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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「WBC」

 

試合での配球はデータの応用問題


侍ジャパンに選出されている嶋。筆者の教えを受けているだけに、他国の強打者封じを期待したい/写真=神山陽平


 いよいよ来週、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドの開幕だ。

 同じ短期決戦の大舞台でも、国内大会のプレーオフ、日本シリーズなどは、スコアラーから相手チームの詳細な情報が集まってくる。キャッチャーの仕事は、そこからの応用問題。スコアラーから相手バッターの長所、短所のデータをもらっても、例えばインコースが弱いからといって、すべてのボールをインコースに投げるわけにはいかない。スコアラーの情報を1球1球応用して、組み立てを考える。

 それこそ私の得意分野だった。すなわち「バッターの目の前をボールが通過したとき、右目でボールを見ながら・・・

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野村克也の本格野球論

野村克也の本格野球論

勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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