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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「中村奨成」

 

捕手の中村が高卒でプロ入りを決断したことは大正解だと思う/写真=BBM


「功は人に譲る」がキャッチャーの“適性”


 前回は2017年ドラフト会議の目玉・清宮幸太郎(早実)について触れた。今回は、高校生捕手No.1と言われる広陵高・中村奨成について、私の印象を書いていきたいと思う。

 まず、バッティングには合格点を与えてもいいだろう。今夏の甲子園では、外角高めの球を逆方向へはじき返し、ライトスタンドに運んだシーンを見た。ローボールヒッターなのだとばかり思っていたら、この高め打ち。プロで大成するには、高めを打つスイングと低めを打つスイング、ともに必要だ。今はリストの強さで飛ばしているが、下半身の力もしっかりボールに伝えられるようになれば、さらに良くなるはずだ。

 何より天性の飛ばす力があるのは、魅力的。以前も何度かこのコーナーで書いたが・・・

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野村克也の本格野球論

野村克也の本格野球論

勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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