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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「素振りの効用」

 

現役時代、筆者は素振りで打撃を磨いていった/写真=BBM


40、50本出ないのは素振り軽視が原因か


 今は各球団、選手寮に立派な室内練習場を備えており、いつでもバッティングマシンの球を打つことができる。昨今の選手たちにとっての“自主練習=マシン打撃”なのだろう。それだけでなくフォームを固めるときも、ティー(トス)バッティングを使っている。「多く振る」ことより、「数を打つ」ことに重きを置いた練習が多いようだ。

 私はずいぶん前から、この風潮に異論を唱えてきた。私の持論は「まず、素振り」。物事は基礎、基本、応用の順に学び、繰り返し、体にしみ込ませていく。素振りはバッティングにおける“基礎”だ。この基礎を飛ばして先に進んだり、フォームが崩れたとき、この基礎に立ち戻らなかったりするのは、間違っていると思う。

 40本、50本ホームランを打つ選手が近年なかなか出ないのは、こういった“基礎の勘違い=素振り軽視”が原因ではないか。マシンを使って行うバッティングも筋力トレーニングも否定はしないが、バットを振るための体力は、やはりバットを振ることでつけるべきだと思う。

 私が考える素振りの効用を、挙げてみよう・・・

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勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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