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2016タイトルホルダーインタビュー

セ・リーグ最優秀新人賞 阪神・高山俊インタビュー 「心技体を充実させる」

 

ルーキーながら、今年の阪神の顔的存在だった高山俊。昨オフ、金本知憲監督は就任とともに「超変革」を掲げ若手育成に着手。その中でシーズン開幕から高山を積極起用した。高山自身も球団新人安打記録を塗り替えるなど、金本監督の期待に応え、タイトル獲得は当然の結果とも言える。だが、本人は、この1年間で足りないものがあったという。来季はさらに体力をつけワンランク上の選手を目指す。
取材・構成=椎屋博幸、写真=大泉謙也(インタビュー)、BBM


今季の結果や成績が自分の実力のすべて


東京六大学リーグの通算最多安打記録(131)を達成した実力をそのままプロで発揮した形になった。右手有鉤骨骨折で春季キャンプは二軍スタート。しかし、開幕を迎えたときには「一番・左翼」でスタメン出場を果たし、さらには球団史上初となる新人開幕戦第1打席初安打も放った。人気チーム・阪神ということもあり一気に全国区の選手となった。

――最優秀新人賞の獲得、おめでとうございます。

高山 ありがとうございます。NPBアワードのような大きなイベントは初めてで、すごい選手ばかりで緊張しました。1年間いろいろありましたが、こうやって賞をいただけて、皆さんに選んでもらい、うれしく思います。

――取りたいと思っていた賞だったのでしょうか。

高山 新人王の話が周囲でされるようになったのはシーズン終了後で、僕自身もしかしたら、というような感じで考え出したのはそのときぐらいからです。シーズン中はそこまで考えていなかったので。この賞を取りたいと思うことができないくらい必死でしたし、厳しいシーズンでした。

――一生に一度しか取れない賞ではあります。

高山 そうですね。毎年この賞はありますが、選手にとっては一度しかないですから。その賞に選んでもらったことは非常にありがたいと思います。それも1年間、使っていただいた金本監督のおかげです。

220票を集め最優秀新人賞を獲得[写真左]。今季の新人の中では飛び抜けた活躍だった


――プロ1年目のシーズンが過ぎるのは早かったでしょうか。

高山 早かったです。アッと言う間にシーズンが終わった感じです。その中で、あのときもっとこうしておけばよかったと思うことも当然あるのですが、それも含めての僕の実力すべてが出た数字だと思っています。だからこそ・・・

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