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2017タイトルホルダーインタビュー

阪神・桑原謙太朗インタビュー 打者を圧倒した仕事人 「来年も今年のようにできたらいい。そこは自分への楽しみにする」

 

打者の手元でググッとカットボールが曲がる。空振りをした打者は何が起こったか分からないという表情をする。そんな光景が今年何度もあった。昨年、一度も一軍登板のなかった桑原謙太朗。しかし、金本監督に見い出され、中継ぎとしてチーム2位に大きく貢献。同僚・マテオとともに最優秀中継ぎとなった。防御率1.51、43HPがそのすごさを物語る。
取材・構成=椎屋博幸、写真=BBM

セ・リーグ最優秀中継ぎ投手賞43HP 初受賞


1年間投球フォームとコントロールがマッチした


──今年1年間フルに働きました。

桑原 疲れましたねえ(笑)。経験が何もないところから最後まで投げ続けられたことはいい経験になりました。今年はとにかく1年間必死だったという感じ。ただ本当に1年持続するとは思わなかったです。8月に一度へばりましたけど、それでも使ってもらえました。

──たまった疲労が8月くらいに出たという感じでしょうか。

桑原 そんな感じでしょうね。このときはストレッチを多く取り入れたり、プールに入ったりして体のキレをよくしようとして、徐々に元に戻っていきました。これまでやらなかったトレーニングなどを取り入れたりもしました。プールトレーニングもそれまでまったくやっていなかったんですが、トレーナーの指示でやってみるようにしたという感じです。

──8月の突然の落ち込みは、自分でもヤバいかな、と思ったのでしょうか。

桑原 本当だったら、二軍降格になるくらいの落ち込みです。この時期は、前の投手が背負った走者はホームにかえしてしまっていたのですが、自分が出した走者には得点を許していません。その分、我慢して使えてもらえたのかな、と思っています。途中降板も1年間で2試合しかなかったのも大きかったですね。

──走者を置いての登板で、0点に抑えたときには「やった!」と思いますか。

桑原 いや、まったく・・・

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