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惜別球人2018

矢野謙次 引退惜別インタビュー 真っすぐに、ひたむきに16年 「日々の練習とか試合に向かう準備に関しては、100%やり切ったと思っています」

 

一度もレギュラーにはなれなかった。それでも前だけを向いて走り続けたプロ野球人生。代打の切り札として何度もチームの窮地を救い、多くのファンに愛された熱き野球人。真っすぐに、ひたむきに駆け抜けた16年間をいま振り返る。
取材・構成=松井進作 写真=川口洋邦(インタビュー)、BBM

母校の国学院大グラウンドにて


万感のラストゲーム


 引退試合が行われた10月10日のロッテ戦(札幌ドーム)。通算1590打席目、現役最後の打席も「代打」での出場だった。結果は痛烈な左翼前ヒット。百戦錬磨の代打職人が万感の表情を浮かべ、16年のプロ野球人生にピリオドを打った。

──16年に及んだ現役生活はどんな日々でしたか。

矢野 長かったような、短かったような……。まだやりたかったという気持ちもあれば、その一方で日々の練習や試合に向かう準備に関しては100%やり切ったなというのはあります。総括すればすごく楽しかったですし、引退試合までやっていただいて、お世話になった方たちには本当に感謝の気持ちしかないです。

──最終打席に立つ前はどんな思いが胸の中に去来しましたか。

矢野 あの日はいろんな感情が渦巻いていましたよね。6回に栗山(栗山英樹)監督とコーチから・・・

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惜別球人

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惜しまれながらユニフォームを脱いだ選手へのインタビュー。入団から引退までの軌跡をたどる。

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