10月20日に行われたドラフト会議で、指名を受けた選手をクローズアップする短期集中連載をスタート。第1回は阪神・金本知憲監督の大学後輩だ。年間を通して任せられる「捕手育成」が急務とされるチーム事情の中、1年目から十分に甲子園でプレーするチャンスはありそうだ。 取材・文・写真=高橋昌江 「捕手らしい捕手」という言葉が長坂にはピッタリ当てはまる。投手の良さを引き出すリード、献身的な姿勢で、チームから必要とされる日も早いだろう
小学6年時からキャッチャー一筋
捕手一筋らしい、決意表明だった。
「守備が自分の売りだと思っているので、そこからアピールしていきたい。1日も早く活躍できるように頑張ります」
阪神から7位指名された東北福祉大・
長坂拳弥(4年・健大高崎高)は、名門・東北福祉大での4年間で得た確かな自信を持って、プロの門をたたく。
小学3年から野球チームに入り、6年からマスクをかぶった。「キャッチャーが好きで、監督に『やりたい』と言っていました。なぜか?
阿部慎之助さん(
巨人)とかを見て、キャッチャーが好きになったような気がします」と、自ら希望してミットを手にした。
中学では軟式野球部に所属し、群馬県選抜入りした。熱心な誘いを受け、高校は県内の新鋭校・健大高崎高に進学。1年秋からベンチ入りし、2年春から正捕手の座をつかむと、同年夏、健大高崎高の春夏通じて初の甲子園出場に貢献した。足で相手校に猛烈なプレッシャーをかけていく、同校の代名詞『機動破壊』が浸透した3年春のセンバツでは、鳴門高(徳島)との準々決勝で3ラン。主将として文字どおり、攻守のカナメとしてチームをけん引し、4強へ導いた・・・
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