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2018ドラフト指名選手クローズアップ

ロッテ6位・古谷拓郎(習志野高・投手) 胸に刻む雑草魂で夢は大きく 「200勝」

 

しなやかな投球フォームに、高い将来性を感じる。鍛えてできるものではないポテンシャルの高さ。高卒で入団するプロではまず、体力作りからスタートするが、その先には明るい未来が待っている。
取材・文=岡本朋祐

習志野高の大先輩であり、来年からチームメートとなるロッテ・福浦から直筆メッセージのプレゼント。2000安打を放った先輩と同様に「名球会」入りを目指す/写真=BBM


プロ志望の決め手は成長できる最高の環境


 マウンドを託される投手として、古谷拓郎には一つのポリシーがある。

野村克也さん(元楽天監督)の著書で読んだんですが、『信は万物の基を成す』。自信、信用、信頼。信がなくして、何も始まらない。チームの勝利に貢献できる投手が一番良い。勝てる投手になり、息の長いプロ野球人生を送りたいと思います」

 古谷が現実的に「プロ」を意識し始めたのは、千葉大会で4強進出した2年秋だという。中央学院高との準決勝で敗退したとはいえ、今春のセンバツに出場した右腕・大谷拓海(卒業後は社会人でプレー)と互角以上に投げ合っている。

 初めて背番号1を着けた3年春は県大会準優勝。関東大会には8都県から19校が出場したが、習志野高(市立)は唯一の公立校として意地を見せた。古谷は作新学院高との初戦では、6点リードの7回途中から救援して2回2/3を無失点。16年夏の甲子園を制した強豪校に快勝し、古谷にとってもアピールとなった。

 しかし、3年夏は悪夢を・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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