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2019ドラフト指名選手クローズアップ

日本ハム6位・梅林優貴(広島文化学園大・捕手) 「創意工夫」を重ねた1秒7台の鉄砲肩捕手

 

令和最初のドラフトで12球団から指名を受けたのは、育成枠を含めて計107人。各選手とも努力を続けて、プロの扉をたたいた。夢と希望を抱いて新たなステージへと向かう選手を紹介していく。
取材・文・写真=寺下友徳

広島文化学園大からのドラフト指名は初。前身の呉大時代に野球部が創部されて以来、21年目での快挙だった


 NPB公式戦、オープン戦に加え、楽天の秋季キャンプ地でもある倉敷マスカットスタジアムは、中国地区大学リーグのメーン会場でもある。毎春、秋の一部リーグにおいては開幕週、最終週の試合が組まれる。ただし、二部リーグはそうした華やかな舞台とは無縁だ。例年、最終週は倉敷マスカットスタジアムの横にあるマスカット補助球場が主会場である。

「遠征時の宿泊費用は自己負担ですので、アルバイトをしないといけない。僕も高速バスの洗車とガソリンスタンドのアルバイトを掛け持ちしています」

 今秋、2季ぶり6度目の二部優勝を遂げた広島文化学園大。主将・捕手を務める梅林優貴(4年・高陽東高)が下部組織のチームが抱える実情を語った。

 さまざまな困難を乗り越えた梅林は「ドラフト指名」という形で、成果を出した。日本ハム6位。1967年創設の同連盟からは3年連続14人目。1998年、前身の呉大時代に野球部が創部された広島文化学園大としては初の快挙だった。事前に6球団から調査書が届いていたとはいえ、「育成での指名だと思っていた」と、梅林本人ですら、驚きの本指名となった。

 日本ハムは早くから、梅林の実力を評価し・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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