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2020ドラフト指名選手クローズアップ

巨人育成10位・山崎友輔(福山大・投手) 紅白戦でハート射止めた150キロ右腕の勝負魂

 

育成ドラフトで12人を指名した巨人10位の150キロ右腕。中国地区大学リーグの福山大から初のプロ野球選手だ。その裏には「残り1%」にかけた情熱と、そこに応えたスカウトの「男気」があった。
取材・文・写真=寺下友徳

巨人育成10位で、福山大から初のドラフト指名選手となった山崎(中央、右は武田康スカウト部課長、左は岸敬祐スカウト)


 8月16日。まだ周りの山々に蝉(せみ)しぐれが響き渡る福山大グラウンドでは「背番号18」が光を放っていた。福山大で2年秋から絶対エースを担ってきた山崎友輔だ。この日は紅白戦。にもかかわらず「強い思いで臨んだ」のには、理由があった。

 コロナ禍により、福山大は3月から課外活動が停止。中国地区大学リーグ戦は出場を見合わせた福山大を除く5校で開幕したが、第1節を終えた段階で打ち切り。福山大は7月に全体練習を再開したものの、8月には福山市内でのコロナ感染者が出たことにより、対外試合が再び禁止。状況次第では、紅白戦が山崎の唯一のアピールの場となる可能性もあった。

 夢を、あきらめるわけにはいかない。山崎はこの4年間、福山大・蔵田修監督の言葉が支えだった。「高校時代の投球を見た時点で『プロに行ける選手になるかも』と感じていた」と、早くからその素質を認めていた。さらに、指揮官から・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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