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2021ドラフト指名選手クローズアップ

楽天5位・松井友飛(金沢学院大・投手)&日本ハム6位・長谷川威展(金沢学院大・投手) 特長生かして勝負する長身右腕と変則左腕

 

金沢学院大から直接プロ入りすることと、2人同時指名も初の快挙となった。特長がはっきりしている左右の両輪は、北陸の地で切磋琢磨しながら力をつけてきた。次なる舞台はともにパ・リーグ。出世争い、そして直接対決にも注目が集まる。
取材・文・写真=富田庸、BBM

ともに150キロ超の速球を武器とする松井[左]と長谷川。同じリーグのため、直接対決も期待される


 ドラフト会議当日の10月11日。石川県金沢市の中心部から車を30分ほど走らせたところにある金沢学院大の一室には、地元紙を中心とした報道陣が集結していた。同大学の出身者では、卒業後にBCリーグの石川ミリオンスターズに進んだ右腕・長谷川潤が、2015年秋のドラフトで巨人から育成8位で指名されて入団しているが(16年3月に支配下昇格)、大学から直接、NPBの球団から指名されたことはない。今年は松井友飛長谷川威展の2投手がプロ志望届を提出。支配下で指名されれば、大学としては初の快挙となる。

 だが、「その瞬間」はなかなか訪れない。会議開始から1時間を経過しても、その部屋は静寂に包まれたままだった。だが、その状況は突如、一変する。松井が楽天5位で指名されたという情報が入ったのだ。「松井選手が指名されましたので、ただ今、こちらに向かっています」との大学関係者の声。ほどなくして、長谷川も日本ハム6位で指名された。

無名の存在から躍進


 松井は地元一筋のルートで、投手として成長を遂げてきた。奥能登の玄関口として知られる穴水町出身で、高校は地元の穴水高へ。しかし・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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