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2021ドラフト指名選手クローズアップ

中日3位・石森大誠(火の国サラマンダーズ/投手) ストッパーに名乗り上げる最速155キロの剛速球左腕

 

今年開幕したばかりのプロ野球独立リーグ・九州アジアリーグから、ドラフト指名の第1号となった。最速155キロの左腕は文字どおり、即戦力での活躍が期待される。
取材・文・写真=新甫條利子

10月11日のドラフト会議では中日から3位指名。熊本城をバックに撮影に応じた


一級品の変化球と磨かれたマウンド度胸


 今年のドラフト会議で独立リーグから唯一、本指名を受けたのが石森大誠だった。今季新たに開幕した九州アジアリーグで19セーブを挙げ、リーグ最多セーブ投手賞を獲得した左腕。大卒2年目の今季、最速を155キロまで伸ばした。

 ドラフト3位で指名した中日の球団関係者があいさつに訪れた際、石森は自身の評価ポイントをこう伝えられたという。

「ストレートのコントロールが良くなったこと、三振が奪えるフォーク、カットボールなど変化球の精度が上がったところを評価していただきました。一軍で活躍している左投手を追い越すつもりで頑張ってほしい、と言われました」

 最速155キロをマークしたのは、5月に行ったソフトバンク三軍との練習試合だった。学生時代は最速149キロ、社会人1年目(熊本ゴールデンラークス)の昨季は最速152キロ。大学時代に比べて体をひと回り大きくし、体重を6kgほど増やしたことも球速アップにつながった。加えて、ソフトバンクやオリックスで救援として活躍した馬原孝浩監督(当時ピッチングGM)に指導を受けたことが、NPBのレベルへと押し上げる契機となった。

「(馬原監督に)投げ方は悪くないと言われていました。ただ・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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