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2021ドラフト指名選手クローズアップ

日本ハム9位・上川畑大悟(NTT東日本/内野手) 守備職人に加わった新たな武器

 

2023年、日本ハムは全面天然芝の「エスコンフィールド北海道」を本拠地とする。新球場移転を前にドラフトで補強したのは、社会人球界屈指の名遊撃手である。
取材・文=依田真衣子 写真=BBM

グラブは井端弘和氏から譲り受けたもの。日本ハムでも使用予定


 全面天然芝の新球場が完成する2023年を見据え、日本ハムに、社会人球界屈指の守備職人が加わる。NTT東日本の3年目内野手・上川畑大悟だ。倉敷商高では1年夏の甲子園でベンチ入りを果たし、日大では1年秋から二塁手として、2学年上の京田陽太(現中日)と二遊間を組んだ。京田の卒業後は遊撃を任され、大学4年時には侍ジャパン大学日本代表にも選出されている。当時から大学球界屈指のディフェンス力を誇ったが、「守備は自信があったんですけど、あのバッティングの状態でプロに行けたとしても、活躍するのは無理だなという思いがあった」と大学4年時はプロ志望届の提出を回避。2年後のプロ入りを目標に定めて、NTT東日本に入社した。

 強豪社会人でも入社1年目から遊撃のレギュラー。飯塚智広監督の亜大時代の同級生で、同社の臨時コーチを務める井端弘和氏(元中日ほか)から教えを受け、グラブさばきにより磨きをかけた。上川畑は「お世辞です」と謙そんするが、井端氏は「プロと比べても坂本勇人(巨人)の次にうまい」と評価したという。

 とはいえ、大卒でのプロ志望を見送ったように、社会人でも課題は打撃力だった。井端氏からアドバイスをもらい、練習時間の多くを打撃に費やした。すると長打が増え、逆方向にも打球が飛ぶように。バットでも手応えをつかみ始めた。

 ドラフト解禁となった社会人2年目の2020年。努力に裏付けられた自信を胸にドラフトを迎えたが・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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