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2022ドラフト指名選手クローズアップ

阪神6位・富田蓮(三菱自動車岡崎)世界を圧倒した究極の回転数「ストレートで押していくスタイルは、崩さずにやっていきたい」

 

オール社会人で編成された侍ジャパンU-23代表は、台湾で行われたU-23W杯で3大会ぶり2度目の優勝を遂げた。先発の柱で2勝を挙げ、最優秀投手とベストナインを受賞。世界一を奪取した左腕は、即戦力の期待が高まる。
取材・文=高木遊

侍ジャパンのエースとして君臨し、金メダルを獲得。最優秀投手とベストナインを受賞した[写真=BBM]


 10月20日。吉報を知ったのは、台北にある天母球場の廊下だった。ドラフト当日は、侍ジャパンU-23代表の一員として出場していたU-23W杯でオーストラリア戦に先発。スーパーラウンド初戦を6回1失点で勝利投手となった。試合後、任意で選ばれるドーピング検査を終え、廊下を歩いていると、先に検査を終え、ネット配信を視聴していた仲間たちから歓声が挙がり、ドラフト指名に気づいた。阪神からドラフト6位指名。独特な環境で運命の瞬間を迎えたが「信じられないという気持ちと、ここからがスタートなんだという気持ちでした」と、驚きとともにすぐさま責任感が芽生えた。

 富田蓮の武器はストレートだ。最速は147キロだが、実戦では全力でも142キロほどだ。それでも、空振りやファウルで、あっという間に追い込むことができる。各チームの打者がことごとく差し込まれていたのがU-23W杯でも印象的だった。また、追い込めばカーブ、フォーク、チェンジアップ、スライダーといった変化球やクロスファイア(対角線上に投げ込むストレート)で三振を奪う能力にも長けている。

 生命線であるストレートは決して速いとは言えないが、抑えられる理由は・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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