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2022ドラフト指名選手クローズアップ

西武6位・児玉亮涼(大坂ガス・内野手)チームの優勝へと導く守備職人「僕のところに飛んできたボールは、確実にアウトにする」

 

九産大時代から鉄壁ディフェンスには定評があった。大学日本代表でもプレー。社会人2年で勝負の厳しさを磨き、ドラフト指名を勝ち取った。1年目から定位置をつかみ取る覚悟である。
取材・文=小中翔太

来シーズンで25歳となる。1年目からレギュラーとして1シーズンフルで出場する準備を進めてきた[写真=宮原和也]


 身長166センチの小兵が、プロの世界に飛び込む。公表されているプロフィールでは現役選手の中で164センチの西武滝澤夏央が最小。西武からドラフト6位指名を受けた大阪ガス・児玉亮涼は下から数えて2番目に低い選手となる。

 持ち味は、俊足と堅実な内野守備だ。守りの原点は幼少時にさかのぼる。「毎日、祖父(続義さん)と家の前で、キャッチボールに付き合ってもらっていました。あまりに熱中し過ぎて、1時間を経過しても、帰ろうとはしなかったそうです(苦笑)。だいぶ、疲れていたかもしれません。感謝してもし切れない」。休日は玉名工高の内野手としてプレーした父・勝義さんが相手だった。当時から打撃よりも、守備のほうに興味があり「遊び」の中から自然のうちに技術をつけていった。

 山北小1年時、玉東少年野球クラブで野球を始め、5年時には投手兼遊撃手で県大会優勝。玉東中時代に在籍した熊本北部シニアでは2年時に遊撃手兼投手として全国大会出場を遂げ、3年時はチーム事情からマウンドに上がった。文徳高では1年時、夏の前哨戦であるNHK旗から背番号14でベンチ入りすると、同夏からは6を着け遊撃を託された。同秋からは一番に定着。2年秋からは主将としてけん引したが、甲子園の土を踏むことはできなかった。

子どもたちに夢を与える


 大学進学に際しては、東京に出ることも考えたが・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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