週刊ベースボールONLINE

Professional Report 2014〜元巨人チーフスカウト発[中村和久]〜

Vol.6 峰下智弘[近大・内野手]

 

部内不祥事によりこの秋のリーグ戦を辞退した近大に、プロ注目の内野手がいる。
高校時代には投手として甲子園に出場した峰下智弘である。
大学では内野手に専念し、3年春のリーグ優勝に貢献。大学日本代表にも選ばれている。
現在、最も評価が高いのは守備であるが、定評のあるその脚力を生かせば、総合力も上がってきそうだ。


得意の内野守備はまだ成長の余地あり


 秋のリーグ戦に出場していないため、その点数を加味することができない。1シーズンではあるが公式戦のブランクは大きい。特にラストイヤーに向けて弾みをつけたい3年秋のこと。現時点で全体的な採点が低いのはそのためである。

 打撃フォーム(8.5点)は大学生として考えると、まだ完成の域には達していない。バックスイングが浅く、トップの位置が定まっていないからだ。スイングの基本動作を再認識する必要があるだろう。ゴロを転がして内野安打を狙う意識が感じられるが、インパクトで強くたたき、一、二塁間に鋭い打球を打つことを意識したい。それでも、アウトステップなど悪いクセは見られない。軸足に溜めができれば良いスイングが可能になるはず。こぢんまりとすることなく、上のレベルの打撃を目指してほしい。

 両サイドの選球眼(8.5点)に関しては問題ない。大学生レベルでは良い方に分類できるだろう。バックスイングをしっかり取り、球を呼び込んでからのストライクゾーンの把握が、今後の課題となる。

 現在は遊撃手を務めているが・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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